この度、地区コミッショナーに就任致しました古谷真一郎でございます。
戦後、東京のボーイスカウト運動はこの世田谷から始まりました。
ボーイスカウト運動の目的は、「青少年が個人として、責任ある市民として、地域、国、国際社会の一員として、身体的、知的、社会的、精神的な潜在的能力を十分に達成するよう彼らの発達に貢献すること」にあります。
「神へのつとめ、他へのつとめ、自分へのつとめ」という原理のもとで、スカウトとしての「ちかいとおきて」、野外環境下での技能習得や、地域社会への奉仕活動などをはじめとした各種活動によって学び、小集団の中で能力取得、自立、信頼、協力などと言った指導力や行動力を養いながら進められています。
私たちは多くのこうした市民を世に送り出して参りました。
私たちはスカウト運動を通じて、自ら社会に貢献できる若者へ、そして自ら研鑽を積み人間としての幅と深さを持つ「人間力」を備えた人材の育成を目指しています。
ビーバースカウト(小学1、2年生)は、集団への参加を通じて社会性を学び、表現力を伸ばします。カブスカウト(小学3年~5年生)は好奇心や創造力を伸ばし、正義感を養い体験を通じて多くのことを学びます。
ボーイスカウトは(小学6年、中学生)は、社会に役立つ技能を学び、仲間と共に進級や進歩課程に取り組み資質の向上を目指します。
ベンチャースカウト(高校生年代)は社会の中の個人として、自己への挑戦を通じて自己目標を目指して活動をして行きます。
ローバースカウト(25歳まで)は、社会へ貢献する若者を目指し活動をして行きます。
こうした活動を通じて社会に貢献できる人材を一人でも多く輩出すること、さらに人間力を兼ね備えたスカウトを輩出してゆくことが、私たち指導者の目指す”志”です。
一人ひとりのお子さんが、自らの人生を切り拓き、奉仕の精神を持ち、多くの仲間と共に社会を築いて行ける人に育って欲しいと願っています。
「社会に貢献できる人間力を備えた人材育成をする」という高い志を掲げ、世田谷区内からボーイスカウト運動が「求められる人材、求められる団体」に変化してゆくという強い覚悟をもち、ボーイスカウト運動の飛躍を目指して行きますので、どうぞよろしくお願い致します。