現在、世田谷地区でコミッショナーを務めておられる中田コミのインタビュー記事がプレジデントFamily(プレジデント社)2008年7月号に掲載されましたのでご紹介します。読んでいただきやすいようにテキスト化してありますが、下記リンクより掲載されたままの状態でもご覧いただけます。

ボーイスカウトに入れるといいか?

ボーイスカウトという名前は知っているけど、実際にどんなことをしているのかまではよく知らない..... そんな人が結構多いのかもしれません。一般の方がボーイスカウトの制服を着た子供達を見る機会といえば、赤い羽根共同募金の季節ぐらいですからね。

正確にいうとボーイスカウトは、成長の段階により五つの部門に分かれています。ビーバースカウト(就学前年の九月〜小二)、カブスカウト(小二の九月〜小五)、ボーイスカウト(小五の九月〜中三)、ベンチャースカウト(中三の九月〜)、そしてローバースカウト(十八歳〜)という区分になります。これを総称して「スカウト」といいます。活動の中心はキャンプなどの野外活動ですが、募金や地域貢献をはじめとする社会奉仕活動も重視しています。

もちろん雨が降ったら辛いし、今日は寝ていたいと思うこともありますが、大半の子供たちは活動を楽しんでいます。もっとも、彼らに「スカウトの魅力って何?」と聞いても、すぐには答えが返ってこないかもしれません。小学校四年生のときから参加している私ですら、一言で言い表すのは無理です。

ただやっていて良かったと実感する機会は結構頻繁にあるんです。特にこれとは言いにくいけれど、ジワリとくる魅力がたくさんある。あえて挙げるなら、「長年付き合っていける仲間ができること」が筆頭でしょう。その他にも規律の大切さを知る、計画性が身につく、オンとオフの切り替えができるようになる、社会に対する意識が芽生える、といったメリットがあります。学校と家庭以外の居場所ができるところも重要でしょう。

通常の活動は六〜八人の小グループ単位で行います。仲間同士きちんと目が届く人数であると同時に、全員が力を合わせないと行動できない人数でもあります。年齢の異なる子供達でグループが構成されるため、大人に細かく言われなくても、先輩は後輩を助け、時には指導する。後輩たちは、自然に先輩の行動を見本にしていきます。活動の具体的な目標や課題も、大人の指導者が事細かに決めたりせず、子供たち自身が考えます。
グループの行動には必ず、それぞれの子の「自分の役割」があり、それを果たしていく課程で責任とは何かを学ぶことになります。活動の最小単位であるグループは一種の疑似社会でもあり、子供たちは実社会に出るための知恵を吸収していくことになります。

学校教育にない特徴のひとつが、「失敗も大いにOK」という部分だと思います。グループみんなで試行錯誤しながら、子供たち自身が答えを発見するのを待つ余裕がある。スケジュールが厳しい学校教育では、なかなかそれだけの時間はとりにくいでしょう。

たとえば飯ごうでご飯を炊くとき、「米が多すぎるな」と思っても、私たち指導者は黙って見過ごします。動けないほどお腹一杯になり、しかも重たい思いをして残りを持ち帰る羽目になったとしても、失敗は一回限り。代わりに彼らはひとつ重要なことを学べるわけです。安全面には細心の注意を払いますが、それ以外なら「困ったな」程度ですみます。

以前に比べて率先して動ける子供が減ったとは感じますが、それでも彼らは活動を通じて各段に成長していきます。親と離れた場所で活動するからでしょう。近年、わが子への思いが強すぎる親が増えているような気がします。言い方を換えれば、そうして親は子供に依存しているんですね。そして、その強い思いが子供たちの負担になる。

スカウトへの参加は、親離れのチャンスであると同時に、親自身が子離れする絶好の機会でもあるのです




プレジデント社 「プレジデントFamily」
2008年7月号掲載





中田コミがおっしゃっているようにボーイスカウトの活動内容は我々が考えているほど知られていないのかもしれません。本来ならすでにボーイスカウトで大活躍しているはずの子供達がただその存在を知らなかったというだけの理由でまだ活動に参加できていなかったらこれは大変残念なことです。

子供達の居場所がますます少なくなってきた現代において、そんな子供達が少しでも早く我々の良き仲間として活躍できるように今までよりもう少し大きな声で、そして態度でボーイスカウトの存在をアピールすべき時がきているのではないでしょうか。100年前の先輩達がそうしたように、100年後の後輩達のために。(担当者)




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