活動ニュース

東京のいいところ再発見!の旅 BSラリー

2016年11月08日ボーイスカウト


紅葉が始まり、陽ざしがポカポカと心地よい11月6日日曜日。
世田谷地区内のボーイ隊合同行事「BSラリー」が開催されました。

毎年担当団のリーダーたちが知恵を絞ってわくわくする企画を立てているのですが、今年の企画は世田谷区内を飛び出して「東京のいいところ再発見!」をテーマに、電車を使ってあちこちの名所を巡り、訪れたポイントの数や時間を競うもの。
20班以上が参加するため、代々木公園・池袋西口公園・上野公園と3か所に分かれて集合しました。
担当リーダーの点呼のあと、9時きっかりに地図を片手に思い思いの方向に出発し名所を訪れ、16時までに本部のある赤堤教会(9団本部)に戻るのがこの日のミッションです。

今回の新しい取り組みは、すべてのスカウト班にリーダーが一人以上付き添っていて、名所ポイントに到達した証拠にスカウトの集合写真を撮って、そのたびに本部にメール送信すること。本部では受信記録をとりながら安全確認もできるので、もしかしたらここが一番楽しい場所だったかもしれません。

でも、こういう集会にハプニングはつきもの。
朝一番にまず…
「しまった!代々木公園に集合するはずの班が、なぜか上野公園に向かってしまいました!」
と連絡が入ったのが最初。
その後、スカウトを追いかけて名所ポイントに移動していた取材班に本部から
「2つの班から連絡がないのだけど、姿を確認しましたか?」の連絡。
「張り込みをしていたスカウト会館で会いました。写真撮影もして、送信していたようだったけど?」
のやり取りの末、判明したのは、
「お昼にまとめて送信すればいいかと思ってた!ごめん!勘違いだった!」
そして、
「いや、スカウトの勢いが強すぎて、写真を送信する時間も与えてもらえず…ゴメンナサイ!」
無事ならなにより。

中には上野の不忍池周辺で送信中に、「そのゲームは禁止です!」と知らない方に叱られてしまったリーダーもいたし、せっかく撮影するならいいアングルでいい表情を!をめざしたリーダーも。
いやいや、オモシロ写真を撮らないとね!とスカウトと一緒に楽しんでいたリーダーもいました。
主役はボーイ隊スカウトなので、スカウトが地図を見ながら歩く方向に黙ってついていくのがリーダーの役目です。
「ああ、そこを曲がっちゃうの?また道に迷っちゃうよぉ」
と言いたいのもぐっとこらえて歩くのですから、結構大変な役割ですよね。
名所ポイントで一緒になったりすると、リーダー同士が情報交換をしあい、慰め合って笑い合い、本当にいい雰囲気です。

団の中でももちろん、たくさんの大人の目があり、仲間の存在があってスカウトは伸び伸びと育っていくのですが、世田谷地区というもう一つ大きなくくりの中で年齢を問わず仲間の輪を広げていけるラリーは、スカウトはもちろん、リーダーも楽しみにしているはずですね。

それぞれのコースを予定通り、あるいは大幅に変更しつつ、16時までに全員が帰着…するはずもなく、やっぱり2つの班がタイムアウトになってしまいました。
もちろん優勝を目指すラリーなのでとっても残念でしたが、時間配分や地図の読み方、困った時はどうする?を考えるいい体験となったことでしょう。
失敗は次に挽回できる最高のチャンス。
そして、競争というゲームを楽しみながら、知らず知らずのうちにいろいろな気持ちを味わい、なかまと一緒に過ごす醍醐味も体験する。
ボーイスカウトの活動には、青少年の心を育てるエッセンスがいっぱい隠されています。

〇記録
優勝   4団ビートル班
準優勝 16団タートル班
第3位  4団ベアー班