活動ニュース

立場が育てるもの

2016年01月24日ちょっとおしゃべり

暖冬だなあ…と気を緩めていたら、いきなりの寒波到来で身の引き締まる思いですね。
先週の大雪のあとは、子どもたちは早速雪合戦や雪だるまづくりでにこにこで遊んでいるのをあちこちで見かけましたが、どなたも大変な思いをされたことでしょう。

世田谷地区のボーイスカウトたちは、1月も元気に活動中です。
東京を離れてのスキー訓練合宿、餅つきや新年会と各団での活動は活発に行われていますが、10日は世田谷区役所で行なわれた「新年子どもまつり」にも多くの団が参加してきました。
まだ雪が降る前だったので、かまくらやそり滑りは長蛇の列。
羽根突きやべえゴマ、木工細工なども体験できるので、小学生スカウトたちはきょろきょろしながら一つでもたくさん遊びたいと、それはそれは夢中で楽しんでいました。

参加して遊んできたスカウトたちですが、小学校5年生以上になると、今度はお祭りのお手伝いもできるようになります。
世田谷地区内のボーイ隊仲間たちとシフトを決め、リサイクルコーナーでの呼びかけや駐輪場での自転車整理を担当しました。
もちろんボーイスカウトコーナーでも大活躍で、ポイントラリーの景品を渡したりスタンプを押したりで大忙し。
今年も「新ちゃんまちがい探し マグネット版」は大人気で、並んでいる子どもたちに丁寧に説明をしたり、答えがわからなくて困っている子にそっと教えてあげたりとてんてこ舞い。
去年まではにこにこ楽しそうだったスカウトたちが、そういう立場になることで一気に大人っぽい表情としぐさに変わるのは、本当にうれしく頼もしく感じられる瞬間です。
周りにいた知らないリーダーたちにたくさん感謝され、ほめられて、ちょっと照れくさそうにしながらも知らんぷりなのも成長の過程。それでも、心の中では得意な気持ちを味わっているに違いありません。
ちいさな喜びがたまっていき、自信となって芽吹いていくのはボーイスカウト活動の素敵なところです。

同じ「新年子どもまつりに参加」でも、そのかかわり方が年代が上がるにしたがって変わり、そこから学ぶことも違ってくる。
遊んでもらう側から、誰かを楽しませてあげる側へ。
そして、そのこともまた楽しいと感じられる自分へ。
自分が少しずつ成長していることも実感できるチャンスがたくさんあるのは、小学生から25歳までの一貫した活動だからこそ味わえる醍醐味です。

AH@組拡委員会