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頑張った後には

2017年03月25日ちょっとおしゃべり

桜の開花宣言があったばかりというのに、すっぽりと寒気で覆われ東京も真冬に戻った寒さですね。

学校の春休みに合わせ待ちに待ったキャンプに出かけたものの、思いがけない天候に遭遇した世田谷のボーイ隊、14団(丹沢)、15団(山中)、22団(長野)の情報が入ってきました。

22団はもともと雪中キャンプを目的として出発しているのでちょっと余裕のある、楽しそうな食事の様子が送られてきているのですが、14団と15団はここまで降るとは予想もしなかったこともあり、リーダーたちは注意深くスカウトを見守りながら善後策をたてながら過ごしています。

15団が今日まで滞在する山中野営場は、必要最低限の便利さで舎営やキャンプにはもちろん、リーダー向けの研修にもうってつけの場。
入り口からほど近いキャビンもキャンプファイヤーのできる屋根付きの六角堂も、木々と同じように深々と降り積もる雪の中でしずかにたたずんでいて、自然の力強さと美しさに圧倒されたことでしょう。

14団は蓑毛からの登山・下山を込みにした体力の必要な野営中なのですが、無常に降り積もる雪に昨夜はスカウトテントが全壊してしまい、屋根のある場所に移動して就寝したのだそうです。帰京するのは明日の予定。

何もかも自分の力で始めないと、食事も身の回りの片づけも、もちろん課題も進んでいかないことを容赦なく体験できるのがボーイ隊以上のキャンプです。
カブスカウト時代、保護者役のデンリーダーがいつもそばにいてくれてこっそり手伝ってもらったり励ましてもらったのが遠い夢のできごとのよう。
まずは自分のことはできて当たり前で、3歳上の班長のもとで班の一員として自分のできることを見つけ率先して動かざるをえない機会が次々にやってきます。
特に1年目2年目のスカウトはまだ体も小さくて苦しさと悲しさと情けなさで思わず泣いてしまう。

保護者にとっては、そんな過酷な状況はまだ小学生なのにと本当にかわいそうです。
そんなことまでさせなくても…という思いが頭をよぎるのもあたりまえです。
でも、そこはぐっと我慢。
スカウトも踏ん張って我慢しているのと同じ、保護者も黙って見守るのです。
「いざという時思いがけず力が出せる」
「1つでも多くの経験から、全体を見ることができる」
「ともだちの存在に自然に感謝できる」
「つらいこともいやなことも、必ず終わりが来ると知っている」
こんな力を身につける、大きな一歩です。

試練を乗り越えて戻って来たスカウトたちは、疲れてはいても自信を持った存在に変身しています。
荷物も本人もドロドロできたないので、玄関ですべてを脱いでふろ場に直行してもらいながら、明るく「お帰り!」と迎え、お風呂と食事、ゆっくり眠れる時間を用意しておいてあげることが、きっと一番うれしいことですね。

AH@組拡委員会