2014年春結隊した、世田谷地区の女子ローバースカウトだけで構成される「なでしこ」は、月に一度集まってユニバーサルデザインをテーマに、活動しています。
誰にとっても使いやすく、いわば本当に公平な社会を実現するために欠かせないユニバーサルデザインについて、若さと女性ならではの視点で「自分たちにできることはないかな?」を探っているなでしこたちですが、8月8日夕方から世田谷区で都市デザインを担当される岡崎さんからレクチャーをしていただけることとなりました。
ちょうど大学が忙しい時期に当たり残念ながら3名の参加になってしまいましたが、目から鱗が落ちるような貴重なお話を聞けた貴重な時間となりました。
たとえば学校で使う名簿。
昔は男子、続いて女子と読み上げられて当たり前でしたが、現在は混合名簿。
お茶くみなどと同じように、女性の差別につながることで変更されたことや、ドアの間口を75cmから10cm広げることによって車いすが通れるようになること。
段差をなくすことで車いすはもちろん、ベビーカーも楽に通行できるようになり、これまで街に出てゆくのをあきらめていた人が気楽に外出できるようになっていること。
いつの間にか当たり前の光景となった授乳スペースや、何気なく通っている松陰神社の商店街の側溝が中央に集められていることで誰にとっても歩きやすくなっていることなど、具体的な例をたくさん聞かせていただきました。
ちょっと見る角度を変えて、相手の立場に立ち、時代やニーズに合わせ、身近なところにこそ快適な「いいな」と思える街を実現していきたい・・・と熱く語る岡崎さんの話を、なでしこたちは大きくうなづきながら熱心にメモを取っていました。
これまで気がつかなかったこと、新しく発見したことを今日来られなかった仲間に伝え、また新しい活動を展開していくことでしょう。
ゆるやかに、でもあきらめずに、なでしこローバー隊は活動中です。