11月7日夜から8日早朝にかけて、高校生年代のベンチャースカウトが6つのチェックポイントを 通過し、ゴールまでの最短距離と時間を競う「ベンチャー50㎞オーバーナイトハイク」が行なわれました。今年のテーマは「歓迎!東京オリンピック~1964年の東京オリンピックの遺産を巡る~」。
この年代の子どもたちはとにかく忙しく、時間のやりくりをしながら下見を繰り返し、地図を頭に叩き込んで参加したスカウトもいれば、もうとにかくそちらは仲間に任せ、何とか当日だけでも!と参加したスカウトもいます。小さいころから同じ団で活動を共にして、すでに阿吽の呼吸で助け合える仲間はもちろん、一昨年の日本ジャンボリーや今年夏に行われた世界ジャンボリーを通して知り合った仲間もいて、スタート地点の駒沢公園ではあちこちに小さな輪ができて、念入りなアップをしながら打ち合わ せや久しぶりのおしゃべりにも余念がありません。
20時半、リーダーたちの声援を受けて一斉に出発!代々木公園を経て最も東にあるチェックポイントの北の丸公園へ。これからはひたすら西に向かい、ゴールの赤堤教会(9団本部)をめざします。優勝候補は今年も6団の俊足陸上部のスカウト。取材班が追いかけるもそれよりも早く、例年以上の順調な走りで首位をキープしたままゴールまでまっしぐらでした。
この夜通し走り抜けるレースは、チェックポイントの場所だけが明らかで、どのルートをとるかは個人の自由という、時には孤独で過酷なもの。気温が下がり体調を急に崩したり、うっかり曲がるべき道をまちがえたりと何が起こるかわかりません。仲間と一緒にス タートしていても、お互いのペースもあっていつしかバラバラになり、一人ひとりがひたすら次のチェックポイントをめざすのです。心底くやしい思いをしたり、意外とがんばって走ることができた自分に満足だったりとそれぞれの思いを持ってゴールに戻ってきました。
結果はともかく、ゴールで温かい拍手や励ましの声に迎えられ、一室であたたかい飲み物や食べ物でおなかを満たしながら、ともに走った他団の仲間たちと興奮しきって話すひととき。あちこちが痛くてつらくて、しかもものすごく眠いのだけどなんとも言えない連帯感も心地いい。住んでいる場所や学校や所属団がちがうなんて、全く関係なし。狭い世界に閉じこもらず、ボーイスカウトを通じても未知の体験をたくさん 味わいつつ、世田谷地区のベンチャースカウトたちも順調に成長中です。
1位 2時20分到着 6団
2位 2時55分到着 9団
3位 4時52分到着 5団
4位 4時52分到着 10団
5位 4時52分到着 19団
6位 4時54分到着 7団
7位 4時54分到着 7団
8位 5時30分到着 23団
9位 5時36分到着 14団
10位 5時36分到着 14団