世田谷のスカウト、日本スカウトジャンボリーに参加!

 
 

4年に一度のスカウトの祭典

2018年8月4日(土)~10日(金)、石川県珠洲市「りふれっしゅ村 鉢ヶ崎」で開催される第17回日本スカウトジャンボリーに、世田谷の102人のスカウトと39人のリーダーが参加します。
ジャンボリーは、4 年に一度の日本におけるスカウト運動最大の国際行事。
世田谷のスカウトたちは、所属している「世田谷〇〇団」ではなく東京連盟の隊「東京第19隊」「東京第20隊」「東京第21隊」「東京第22隊」を構成して臨みます。

隊や班編成が決まってから、スカウトたちは豊かな自然と日本の伝統文化をたっぷり味わえる能登での7日間を充実して過ごせるように4月から準備を始め、事前集会やキャンプ、班集会などでしっかり親睦も図ってきました。
隊のシンボルである隊旗もできあがり、7月22日には隊装備を送り出し、午後からは国士舘大学をお借りして世田谷地区壮行会と保護者会。8月3日夜のバスで出発するのを待つばかり。
日本連盟が発行するジャンボリーの様々な情報にもしっかり目を通し、「用意されたものに参加する」だけではなく、「自分たちでたてた計画をもとに、たくさんの体験と感動を得てこよう!」との意気込みも充分です。
現地にいるリーダーから時折送られてくるスカウトの様子も、ご覧ください。

  

能登の文化に

全国からスカウトが集まる能登は、とても魅力あふれるところ。
能登半島の里山里海の素晴らしい環境の中でマリンスポーツやプログラムを楽しめると同時に、 歴史や文化にふれるバスでの小旅行に参加する企画もあります。ところが予想を上回る人気で、申し込みをしたものの参加できなくなった班が続出とのがっかりなニュース…。
それは残念ではあるけれど、その分また何か楽しく過ごせることを考えるのもボーイスカウトらしいところ。いろいろなアイデアを出し合って、ぜひよい時間を創りだしてくださいね。

この地に生まれ育った人々にとって特別な祭礼である日本遺産「キリコ祭り」も、間近で体験することができます。キリコとは切子灯籠のことで、神輿のお供役で夜道を照らすのですが、漆や金箔、彫刻が丁寧に施されたそれはそれはみごとなもの。

美しいキリコはジャンボリー会場に展示されるだけでなく、珠洲市の春日神社燈籠山祭りで用いられる「燈籠山(とろやま)」といわれる巨大な山車も8月6日(月)と8 日(水)の夜の会場を練り歩くことになっています。
能登で息づく圧倒的な日本の芸術も、たっぷり楽しんで来られるといいですね。

  

17NSJの特徴

第16回大会まで、ジャンボリーは進級が進んでいるボーイ隊スカウトのための大会でしたが、今回から小中学生のボーイ隊スカウトと高校生年代のベンチャー隊スカウトが一緒に班、隊を構成できることになりました。
と同時に、ボーイ隊スカウトすべてにジャンボリーの門が開かれたことにより、いつも一緒に活動している「自分の隊の仲間と参加」も可能です。
夏のキャンプをジャンボリーで!という発想もまた楽しいもの。
世田谷地区では4団・20団が「東京19隊」、5団・11団が「東京20隊」として参加します。

  

たくさんの発見を

ジャンボリーはただのお祭りではなく、普段の活動の延長線上にあるものです。
設営や撤営、プログラムに野外炊事にと、どんな時にも会場のあちこちで同じ年頃のスカウトが活動している姿があるのは、普段ではなかなか味わえない光景です。

同じような技術や力を持った競争相手がいるだけで気分も盛り上がり、いつも以上の力を発揮することができたり、お互いの持つ文化や習慣を身近に感じる体験は、知らなかった世界への目を開く扉。
初めて見るもの・知ることに違和感をいだいたとしても、同じ場所で同じスカウトとして活動している環境から、「見た目がちがっていても、みんな同じ」「認め合えばそれでよい」と体感できるチャンスに恵まれるのは、本当に貴重な体験です。
住む国や地域、信じているもの、文化の違いへの無理解や誤解が、どれだけ多くの争いを生み出していることでしょう。

自分も周りの人も、みんなたいせつにされるべき存在。
お互いが居心地よく過ごせるように配慮し合っていこうと、誰もが望む「平和で穏やかな社会」を担うリーダーシップも育んでこられたら素敵です。
みずみずしい感性を存分に輝かせ、たくさんの友情の輪を結べる素晴らしい7日間となりますように。